文京区 概要

東京23区の中央北寄りに位置する「文の京」と住宅の街。 明治より夏目漱石や森鴎外、宮沢賢治等の著名な文人・学者・政治家が多く集まった。出版・印刷、先端医療が盛ん。大規模病院が多い。東京ドーム、講道館(柔道)、東京大学がある。

区の南部には商業地域が幾らかみられるものの、全体としては住宅地が多く、また公園、教育機関、医療機関も多い。千代田区と隣接していながら文京区には大和郷(本駒込六丁目)、本郷、小石川、小日向、本駒込、目白台などの閑静な住宅地が残されている。また音羽の森や六義園、後楽園、小石川植物園など歴史ある広大な日本庭園がいくつも残されている。

区内にはJRの駅が一つも無く、繁華街が無いこともあり、山手線内にありながら、23区内のなかでは一番犯罪が少なく、ダイヤモンド社の週刊ダイヤモンド2007年8月11.18日合併号によると、「安心して住める街」一位である。

文京区 面積 11.31km2
 
文京区 総人口 199,262人
(推計人口、2009年5月1日)

文京区 人口密度 17,620人/km2

文京区 地図


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文京区 地理

文京区は、東京都の東部、皇居の北側に位置する。文京区役所の正確な位置は、東経139度45分40秒・北緯35度42分20秒。 武蔵野台地の坂、神田川などにつくられた低地部、5つの台地(関口台、小日向台、小石川台、白山台、本郷台)や谷から成り立ち、坂の多い地域である。 高度は、後楽一丁目の海抜3.1メートルを最低に、大塚五丁目付近で海抜34メートルである。面積は、11.31km2であり、特別区では4番目に面積の小さい区である。

文京区 歴史

現在の文京区に人が住み始めたのはおよそ18,000年前頃の旧石器時代と考えられている。区内28カ所に縄文遺跡が確認され、本郷台地周辺で貝塚と縄文土器が多数発見されている。1884年(明治17年)に向ヶ丘弥生町(現在の弥生一丁目)で発見された土器は、その発見地から弥生式土器と命名され、弥生時代の名の由来となっている。

明治29年に六義園(本駒込6丁目)から本郷通りの東側(現在の本駒込5丁目)で弥生後期の遺跡が発見されている。豊島区と文京区の区界にまたがって広がる遺跡。中世に至り上杉氏の支配下に入り太田氏・豊島氏などの豪族の影響を受け、後北条氏の支配地となり徐々に発展していったようである。

1590年(天正18年)、徳川家康の江戸幕府により、数多の武家屋敷や寺社が建った。徳川光圀(水戸黄門)で有名な徳川御三家の一つ、水戸徳川家屋敷をはじめ、徳川家康の生母である於大の方が埋葬された伝通院、五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の願いにより創建された護国寺などの寺社。

三代将軍徳川家光の乳母である春日局、大奥の奥女中であった音羽が土地を拝領した事から「春日」「音羽」など現在でも地名として使われる。 大政奉還後は十五代将軍徳川慶喜が旧小日向(春日)居住。

江戸時代は、区内の大半が武家地によって占められていたため、町人町の拡大は広大な武家地によって妨げられていたが、中期には区域の多くが市街化し、後期には中山道の街道筋に商店が建ち並ぶなど商業が活発化した。明治時代に入り広大な武家屋敷の跡地は、大学などの教育機関の敷地や軍用に転用された。

区内には、幕府の官学の府ともいうべき湯島聖堂、昌平坂学問所があった。


安田財閥の創始者安田善次郎の娘婿善四郎が購入し、昭和12年に長男楠雄が相続した、旧安田楠雄邸が、千駄木5丁目にある。歴史的建造物として修復管理し、公開されている。


昌平坂学問所跡に師範学校、女子師範学校が設立され、東京大学が現在地に移転を完了し、文教地区文京の特色が鮮明になった。 一方、水戸徳川家の上屋敷内の庭園が現在の小石川後楽園となり、五代将軍徳川綱吉の大老柳沢吉保の六義園が返還され、国の名勝になるなど、都心の貴重な緑地を今に残している。

1878年(明治11年)、郡区町村編制法により小石川区と本郷区成立。広大な加賀前田家の屋敷跡に帝国大学(現東京大学)設置、大学周辺に出版社が集まり、それに伴って多くの文人達が集まり、坪内逍遥、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉などが居を構えた。その後都市化が進むが、本郷通りなどの大通りから一歩住宅街へ入ると江戸や明治の名残ある場所が多数残されている。

1937年(昭和12年)、東京砲兵工廠の跡地に後楽園スタジアム(現在の東京ドーム)が誕生し、戦後のプロ野球復活と共に娯楽地として発展する。 1947年(昭和22年)、市街地編成として小石川区と本郷区が合併し文京区誕生(1947年(昭和22年)3月5日公布、同年3月15日施行)。区の名称は『文京』の名が書きやすく、“文教の府”のイメージと一致しているとして、両区の区議会で採用された。

1999年(平成11年)、35年ぶりに人口増加へ転じている。

文京区 交通

鉄道
 
区内と周辺の鉄道路線図区内を地下鉄6路線が走る。JRの駅はないが、山手線及び湘南新宿ライン(山手貨物線)の線路が本駒込六丁目をわずかな距離ながら通っている。 また、御茶ノ水駅、水道橋駅、飯田橋駅、大塚駅、巣鴨駅、駒込駅などは区界から至近であり、利用は十分に可能である。

東京地下鉄(東京メトロ)
丸ノ内線
新大塚駅 - 茗荷谷駅 - 後楽園駅 - 本郷三丁目駅 - 御茶ノ水駅
南北線
駒込駅 - 本駒込駅 - 東大前駅 - 後楽園駅(駒込駅は登記上豊島区。駅の大部分は豊島区だが、本駒込六丁目にも出入り口が設置されている。)
有楽町線
護国寺駅 - 江戸川橋駅
千代田線
千駄木駅 - 根津駅 - 湯島駅

東京都交通局(都営地下鉄)
都営三田線
千石駅 - 白山駅 - 春日駅 - 水道橋駅
都営大江戸線
上野御徒町駅 - 本郷三丁目駅 - 春日駅 - 飯田橋駅(上野御徒町駅は登記上台東区だが、ホームの一部が湯島三丁目にはみ出ている。)

道路
首都高速道路
5号池袋線が区南西を横切り、池袋方面から、目白台に護国寺出入口、新宿区と接して早稲田出口、飯田橋出入口と神田方面に続く。
国道
国道17号 - 日本橋起点の国道17号は、御茶ノ水付近から区中央を本郷通り、旧白山通り、白山通りとして横断し巣鴨方面へ抜け、新潟市まで至る。
国道254号 - 本郷三丁目交差点を起点に国道254号は池袋・川越方面に抜け、群馬県を経由して長野県まで至る。区内では春日通りの一部がこの国道になる。
都道
目白通り(東京都道8号千代田練馬田無線)
本郷通り(東京都道403号大手町湯島線、東京都道455号本郷赤羽線)
外堀通り(東京都道405号外濠環状線)
音羽通り(東京都道435号音羽池袋線)
千川通り、プラタナス通り(東京都道436号小石川西巣鴨線)
不忍通り(東京都道437号秋葉原雑司ヶ谷線)
団子坂(東京都道452号神田白山線)
春日通り(東京都道453号本郷亀戸線)
道灌山通り(東京都道457号駒込宮地線)

バス路線
都営バス
コミュニティバス「Bーぐる」(日立自動車交通による運行。2007年4月26日から運行開始)


「東京都 文京区」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。
2009年8月02日 (日) 8:08 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org