京都府久世郡久御山町 概要

久御山町(くみやまちょう)は、京都府南部、久世郡に位置する町。

京都府久世郡久御山 地理

町域は全体的に、巨椋池を干拓した平地である。
河川: 町の北部に宇治川、町の南部に木津川。宇治川は主に京都市との境界線を形成し、木津川は城陽市・八幡市との境界線を形成している。
京都盆地の東西中心線上にあり、盆地を形成する北・東・西の山地から離れている関係で気候は穏やか。京都市内の夏の蒸し暑さは全国的に知られているが、久御山町の場合、町の北部を覆う広大な干拓田が一種の冷却装置として作用し、若干涼しく感じられる。冬季においては山が遠いため、隣接する地域で小雪が降る場合でも、久御山町では降らないことがある。

「三郷山財産区」と呼ばれる飛地が宇治市と宇治田原町の隣接する地域に存在する。定住者は居らず、京都府の施設「府民スポーツ広場(通称みどりが丘)」として用いられている。1988年の京都国体では馬術の競技会場となった。

京都府久世郡久御山 経済

【農業】
町域の北半分は巨椋池干拓田という広い稲作地帯となっている。国道1号線より西側では近郊農業が盛んである。特に大根は「淀大根」という地域ブランドとなっている。 国道1号線が町内を貫通している関係で、消費地に素早く出荷できる。久御山町の農業の発展に道路網は大きく貢献しており、2000年代になって相次いで開通した新しい道路網により、今後の見通しは明るい。

近年開業した大規模小売店舗の敷地内にも久御山町の野菜の直販コーナーが設けられ、徐々に知名度が上がりリピーターを確保する程までに成長している。

 【工業】
町内に久御山工業団地があり、主として金属加工・プラスチック加工、食品製造などの事業所が多い。町内(および周辺域)で「横受け」と呼ばれる業務連携が定着しており、会社の枠を超えた人的交流が見られる。有名企業の工場が多くあり、新しい道路網が使えるようになり、さらに工業面での期待がふくらんでいる。

一部の大きな工場では地方からの「留学生」を受け入れている。これは地方で工業を営む家の子が学校を卒業した後、現場実践を通じて事業承継に耐えうる技術を身につけさせるために久御山町の事業所に数年間送り込むというものである。

久御山町内の工業事業所は黒煙を吐き続けるようなものがなく、環境負荷は比較的小さいといえる。また工業は久御山町の財政に大きく貢献し、地方交付税を受けない健全財政を支えている。

工業の力が商業に大きく勝っている関係で、工業系事業所の経済団体として久御山町工業会が長く運営されてきたが、2003年に工業会が商工会と統合した。その結果、より濃密な企業間交流が促進されることにつながっている。

久御山ものづくりネット

 【商業】
かつては個人商店や小規模な食品スーパーと、国道1号線沿線にガソリンスタンド・中古車販売店がいくつかあるくらいで、商業面が弱く、宇治市や京都市、八幡市に多く依存していたが、ジャスコ久御山ショッピングセンター、ロックタウン久御山店などの大規模な商業施設がオープンしてからは逆に周辺市町からの来客も発生し、商業面が強化された。

しかしそれと同時に、従来から営業していた小規模な商店は壊滅的な状態に陥った。地元資本のスーパーでは、京都市との境目に位置するスーパーイワキが健闘している。

 【漁業】

巨椋池が干拓されるまで、この地域は豊かな漁場だった。船の出入りする場所は協定されるが、一旦船を出したら獲れるだけ獲ってよいという説があるほど多種多様な淡水魚の宝庫だった。度重なる水害にかかわらず人々が去らなかったのはこの恵みによるものである。巨椋池が干拓された時点で漁業の歴史は終結し、農業に転換された。


「京都府 久世郡久御山町」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。
2009年8月02日 (日) 8:08 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org