豊前市 概要
豊前市(ぶぜんし)は、福岡県東部にある市である。
豊前市 地理
福岡県の東部、京築地域の南部に位置し、行橋市と中津市のほぼ中間に位置する。市域南部には求菩提山や犬ヶ岳などの山々が属する筑紫山地が連なる。また、北部は周防灘(瀬戸内海)に面しているため、漁業が盛んである。なお、天気の良い日には対岸の山口県が見えることがある。
先で述べたとおり、市域南部は求菩提山などの山地が多く自然が豊かで、この周辺では湧き水が湧いている所も多い。特に市域南西部の畑地区にある「畑冷泉(はたのれいせん)」は、福岡県内でも有名な名水の一つで、市外からも多くの人が訪れる。この他にも市内には名水が多い。
気候
気候は瀬戸内式気候で一年を通して温暖で降水量も九州地方でも少ない。冬場は日本海側気候の影響も受けるため、雲が多い天気になることが多く、一冬に数回程度、積雪することがある。
市街地 [編集]
主にJR宇島駅前を中心に市街地を形成しており、周防灘に面する宇島港周辺には、火力発電所や工場などが多く集まり工業地域を形成している。また近年、郊外にある豊前東部工業団地には、㈱ダイハツ九州(本社:大分県中津市)などの北部九州にある自動車メーカーに伴う部品メーカーの工場などが進出しており、アパートや住宅の建設も進んでいる。
生活
豊前市は大分県北部との県際交流が非常に盛んである。豊前市は北九州都市圏(関門都市圏)の一部に組み込まれるが、北九州市中心部とは40kmと離れており、遠い位置関係にある。一方、大分県中津市中心部までは、わずか7kmと非常に近いことから、中津市の経済圏・生活圏(中津都市圏)に属する。2005年の国勢調査では豊前市の通勤通学者が中津市に通勤・通学する割合は10%を越えている。なお、北九州都市圏へ向かう割合は5%程度である。
市外局番は(0979) で中津局と同一で、方言も中津市近郊(中津弁)や大分県内で使われる方言との共通性もある事から、市民生活や文化面での関係は深い。そのため中津市への通勤通学人口が北九州市よりも多くなっており、中津市の高校を受験する中学生も多い。
住所表記
「福岡県豊前市大字○○」
その他
平成の大合併により、それまで福岡県内で人口最少であった山田市が合併して嘉麻市が発足したため、現在では福岡県内で人口最少の市となっている。さらに現在でも人口は減少傾向にあり、将来的には2万人を割り込む可能性もあるため、中心部の空洞化や過疎化が懸念されている。
豊前市は大分県に近く、周防灘を挟んで山口県にも近いため、隣接する2県(山口・大分)のテレビ・FM放送局が受信可能である。AM放送に関しては、2県はもちろんのこと、愛媛、広島等瀬戸内地区、大韓民国の放送まで日中受信可能である。(中津市と受信状況はほぼ変わらない。)豊前市の黒土地区の一部、横武地区の一部、合河地区、岩屋地区など、行橋局(大坂山)の電波の受信が難しい地域では、豊前市大河内(おおかわち)にある大河内(おおこうち)中継局(NHK総合・NHK教育、福岡の民放(TVQ九州放送を除く)視聴可能。2008年12月、TVQ九州放送も含めたテレビデジタル放送が開始された。)の電波を受信している。さらに、一部(行橋局、大河内局の受信が難しい地域等)ではあるが、大分県の中津中継局(八面山)の電波を受信する世帯もある。角田(すだ)地区の一部等、谷間になっている地域で、行橋局、大河内局、中津局も受信が難しい箇所があり、そのような場所は、VHFアンテナで北九州局(皿倉山)を受信したり、UHFアンテナで山口局(大平山)を受信したりしている。
豊前市 歴史
市域周辺は、古代には三毛郡(みけのこおり)と呼ばれ、旧下毛郡と一体であった。その後、上毛郡と下毛郡に分割され、1896年に築城郡と合併して築上郡となった。豊前市の大半は旧上毛郡に含まれ、旧下毛郡地域である中津市との関係は密接である。
近現代
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の市域にあたる以下の町村が発足。
上毛郡八屋町・宇島町・横武村・山田村・千束村・三毛門村・黒土村・合河村・岩屋村
築城郡角田村
1896年(明治29年)2月26日 - 郡制施行により、築城・上毛両郡が合併し、築上郡となる。
1935年(昭和10年)4月1日 - 宇島町・八屋町が対等合併し、新町制による八屋町となる。
1955年(昭和30年)4月10日 - 八屋町、角田村、山田村、三毛門村、黒土村、千束村、横武村、合河村、岩屋村が合併し、宇島市が誕生。※
1955年(昭和30年)4月14日 - 宇島市を豊前市と改称。※
※当初、合併市名を宇島市と決めていたが、これに旧八屋町の住民が激しく反発。旧八屋町部分の分町を主張し、この影響で千束・横武両村が合併離脱を表明するという事態にまで発展した。その後、事態を収束させるため、一旦宇島市として発足した後に旧八屋町から出されていた“宇島”・“八屋”・“築上”のいずれでもない市名に改称することで合意がなされ、合併翌日の4月11日に豊前市と改称することを決定。宇島市の名称は合併の僅か4日後に消滅した。
「福岡県 豊前市」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。
2009年8月02日 (日) 8:08 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org